【動物マメ知識編】動物によって違う!?瞳の形について調べてみた
こんばんは、来音です。
急なのですが、みなさんペットの目をじっくりと見つめてみたことはありますか?
今回は目のお話を少ししたいと思います。
本能的には犬は目を見つめられるとストレスや恐怖を感じると言われています。そのため、もしも見つめている時に犬が目線をそらしたら無理に見つめ続けることは避けます。これは犬好きな方ならよくご存知のことでしょう。
ただし、しつけなどを行ってアイコンタクトがコミュニケーションの1つとなれば話は別ですね。うちの愛犬のこーちゃんはアイコンタクトをしてからでないとおやつのゴーサインがでないことを知っているので、必死に見つめてきます。
このように、「別に怖いことではないんだよ。」と教えてあげることが大切なのかもしれません。
さて、今回調べていこうと思っている目のお話はこれとは全く違う類のものでした。質問を変えます。
あなたはペットの「瞳孔」の形をご存知でしょうか?
あまり気にしたことがない方が多いのではないかと思います。実は動物の種類によって瞳孔の形は異なっているのです。
犬の瞳孔の形は?猫の瞳孔は?そして最後に馬の瞳孔の形はどのような形なのか。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
そもそも瞳孔って?
ご存知の通り、「瞳孔」とはこの目の真ん中の黒い部分のことを指す。
この「瞳孔」を光が通過することで我々は物体を認識することができる。「カメラの絞り」のような機能を持つとよく例えられる。
明るいところでは瞳孔はぎゅっと小さくなり、逆に暗いところでは直径が大きく開く。つまり、瞳孔の大きさを変える機能により、目の中に入る光の量を調節することができるのだ。
自分の瞳孔の形はよく知れたものだろう。私たち人間は、上の写真のような綺麗な円形の瞳孔を持っている。
動物によって瞳孔の形は異なる
果たしてどの動物も同じ形の瞳孔を持っているのか。答えはNOだ。嫌がらないのであれば是非ペットの目を観察してみてほしい。
犬猫の瞳孔の形を観察してみる
犬の瞳孔の形は私たちと同じような綺麗な円形を描いている。
一方で猫の瞳孔はどうだろうか。ちょうどうちのゆっくんの写真があるので参考にしてみる。
基本的に、猫の瞳孔は犬と比べて縦長の形をしている。こちらにも仕事場の猫のドアップ写真があるので見てみよう。
やはり縦長。所謂「猫目」である。
普段は縦長のため、場所の明暗によってその形は大きく異なるのが猫の瞳孔ではよく分かる。
暗いところにいたり興奮したりしている場合、猫の瞳孔は真ん丸に変化する。
いつもかわいいのだが、やはり黒目が大きくなると潤んでいるように見えて可愛さが増す。
でも、うちのゆっくんが明るいところでこのような真ん丸な瞳になるとちょっと危険信号。飛び掛かってくる5秒前だったりする。
馬の瞳孔はどうなっているのか。縦長タイプなのか真ん丸なのか。みなさんはどう想像するだろうか。
馬の瞳孔の形
実は馬の瞳孔は犬猫とはまた違い、横長の形をしている。横長タイプの瞳孔を持つ動物の仲間は馬のほかにヤギや羊などの草食動物がいる。
羊やヤギの瞳なら想像しやすいのではないだろうか。
そう、馬もまさにこの横長タイプの瞳孔をもっている。意外に感じるのは私だけだろうか。下の写真は私が実際につい最近撮った写真である。分かりにくいが、目にしっかりと注目してほしい。確かに横長の瞳孔を持つ。
そこで気が付いたことがある。なぜ私が馬の瞳孔がヤギや羊と同じような横長なことに意外性を感じたのか。それは目の全体的な色が関係しているのではないかと考えた。
ヤギや羊の瞳孔の周りの部分、つまり虹彩の色は明るいものが多い。上の写真でも黄色っぽい虹彩を確認できる。なので、瞳孔の形をはっきりと捉えることが可能だ。
一方で、馬の目は全体的に暗い色のものが多い。なので、ぱっと見だと黒い瞳だという印象が強くて、瞳孔の形が分かりにくく横長だと気が付きにくいのではないだろうか。稀に青い綺麗な瞳を持つ馬もいるが、やはり多いのはこげ茶のような暗い瞳を持つ馬である。
牛も同様のことが言える。牛の瞳も横長の瞳孔を持つが、虹彩の色が暗いものが多いため横長の虹彩の印象が薄い。
瞳孔の形で何が変わってくるのか
まず犬猫と羊ヤギ馬で一番大きな違いといえば、前者は肉食動物で後者は草食動物ということだろう。この二組の視界の違いと聞いてぱっと思いつくことはなんだろうか。
肉食動物は、私たち人間と同じように目の位置が前方についており、約180度しか見渡すことができない。その代わり、立体的に見える範囲が草食動物よりも広い。
一方で、草食動物は目が横についているため、頭の真後ろ以外ほぼ全範囲を一気に見渡すことができる。ただし、彼らは立体的に見える範囲が極めて狭い。
それぞれ生き抜くために最善の視野を持っているのだ。
さて、それを踏まえてもう一度考えてみる。
横長タイプの瞳孔を持つのは圧倒的に草食動物が多い。そして彼らは広範囲を見渡すことができる。
縦長もしくは丸いタイプの瞳孔は肉食動物(捕食する側)に多く、彼らは立体的に見る・距離感を把握する能力に長けている。カメラでいうところのピントをぎゅっと合わせることが得意なわけだ。
つまり、瞳孔の形はそれぞれの視野の違いと関係がある。草食動物は例え下を向いて草を食べていたとしても、瞳孔が地面と平行になっているため広範囲を見渡すことができる。この横長の瞳孔の形は彼らの生存率を上げるのに非常に役立っているということなのだ。
犬と猫で瞳孔の形に違いがあるのは、猫が夜行性であることに関係していそうだ。そして、反対に実は犬は夜行性ではない。
夜行性ということは少ない光でも辺りを把握することができるということ。言い換えれば、目の細胞の光に対する感受性が高いということになる。そのため、昼間の明るい場所でも周りをみることができるように縦長にぎゅっと瞳孔を小さくする能力が必要なのだ。
まとめ
なかなか動物の目をみることはあっても瞳孔の形まで気にして観察してみることはないのではないだろうか。実際に私も馬の目が羊やヤギと同じ横長の瞳孔を持っていることに気が付いたのは最近のことである。
瞳に関わらず、いつもと違う見方をすると発見も多い。なぜ?と思う気持ちを大人になっても忘れずに毎日を楽しみたいものだ。これを機に他の動物の「瞳孔」も気にして見てみると面白いかもしれない。
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参考資料:
https://curazy.com/archives/125158
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/eyecare/wonders/fox_eye.jsp
https://wanchan.jp/osusume/detail/3332
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9E%B3%E5%AD%94