【社会問題になっている!?】アメリカでの野生馬の実態
こんばんは、来音です。
私が大学生のときに、最後のグループプレゼンで「野生馬の問題」について発表しました。
日本ではあまり問題視されていない野生の馬が海を越えたアメリカでは今も大変問題になっているのです。
では、いったいどうして問題になっているのか。
今回は少し国際的な動物問題について目を向けていきたいと思います。
アメリカでの馬の扱い
日本ではよく好んで食べられる「馬刺し」
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もちろん日々馬に携わる仕事をしているわたしは、とてもじゃないけれど食べる気にはならないが、好きな方も多いと承知している。
ところが、アメリカで「馬を食べる」というととても驚かれることが多い。
なぜなのか。
アメリカでは、「馬」は犬や猫と同じような愛玩動物の一種として扱われている。馬を人間のパートナーとして認識している人が日本に比べて非常に多い。
2007年に国の法律で馬を食用とすることは禁止されたが、2011年オバマ政権の時にこの法律は取り消された。しかし、いまだにアメリカの多くの州が馬肉を食べることを法律的に禁止しているのだ。
私が4年間暮らしていたカリフォルニア州でも馬肉を食べることは禁止されていたため、友人に「日本では馬を食べるんだよ。」と言うと「日本人は犬や猫も食べるの?」と逆に驚きの質問を受けたことがある。
野生の馬が大量発生している!?
私が大学時代に取り上げたメイントピックは「なぜ野生の馬の頭数をコントロールしなくてはいけないのか?/してはいけないのか?」というものだった。
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この野生の馬の頭数はアメリカでは大統領も危惧するような社会問題となっている。
1971年にはThe Wild Free-Roaming Horses and Burros Actという野生の馬の頭数を制限するための法律も建てられた。
この法律では、適切な頭数が定められており、それを超えた場合は排除すべきであるとされている。
例えば、カリフォルニアでは適切な野生馬の頭数は2,200頭とされているのだが、現在7,341頭の生息が確認されている。明らかなるキャパオーバーだ。
何も施さないままだとこのまま増え続けると予想される。この膨大な数の馬をコントロールするのには、とてつもない費用が掛かる。
野生馬のコントロール方法
コントロールの方法には様々な手段があるのだが、主なものを3つ紹介する。
- PZPと呼ばれるメスの避妊
- オスの去勢
- 安楽死
どの方法にしても、タダではない。一頭一頭にこれらの方法を施すには莫大な費用がかかる。そのため、残念ながら一度により多くの馬を捕まえるためにヘリコプターを用いて非人道的に処分されている。
国はこの「余分」な馬たちをなるべく安価に排除しようとしているわけなのだが、馬への愛が強いアメリカ国民全員がそれに納得するはずがない。
野生馬の排除に反対する団体
この政府の野生馬排除の取り組みに反対する団体が無論でてくる。彼らはFront Range Equine Resqueと呼ばれる。プログラムの内容には、馬の飼い主を探したり野生の馬のほかにも虐待に合っている馬を救出したりすることが含まれる。
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アメリカでは馬肉を食べることが禁止されていると先ほど述べたが、これにはちょっとした裏話がある。
排除のために捕まえられた野生馬の多くは、馬肉を食べる習慣のある隣国、カナダやメキシコに運ばれそこで馬肉にされているというのだ。しかも、運ばれる最中は一切えさや飲み水さえも与えられないとても悲惨な環境下に置かれる。
このFront Range Equine Resqueは正しい知識や多くの野生馬が置かれる状況を発信することにより、少しでも多くの馬たちが救われるように活動を続けているのだ。
実際に多くの馬がここでトレーニングを受けて家族を手に入れている。
しかし、今でさえキャパをはるかに超えており、これからも増え続けるであろう馬たちを救い出していくことはできるのだろうか。
救い出すにしてもそこに選択が生まれてくるわけで、なかなかに厳しい問題である。
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www.frontrangeequinerescue.org
なぜ野生馬がアメリカで増えてしまったのか
現在アメリカで野生馬と化している馬の多くはMustangという種類の馬である。よくアメリカ人でもMustang=野生馬と考えている人が多いが、あくまでも馬の種類の1つであることを押さえておきたい。
16世紀にスペイン人によって北アメリカ大陸にもたらされた。その後、ネイティブアメリカンが移動手段として使用していた馬が逃げ出したものが野生化し、繁殖をしたと考えられている。
まとめ
このようにアメリカでは現在も多くの野生馬が存在している。土地の少ない日本ではなかなか想像が難しいが、野生の馬が荒野を走り回っているのだ。
増えすぎた馬たちは、食べたいときにあらゆる草を食べ、野を荒らしていることが問題となっている。また、野生の馬はしつけられていないため、私たちが想像する以上に危険なものである。
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動物愛護の観点からいくと、私たちの暮らしに影響が出るからというだけで彼らの暮らしを人間ごときが奪ってしまってよいものかと考えてしまう。しかし、あまりにも増えすぎた頭数は彼らの健康や安全性にも少なからず影響してくる。
苦しむ馬たちを減らすためにも、これから頭数が増えないようにしっかり今のうちにコントロールしてあげるのも私たち人間の役目なのではないだろうか。
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