【留学生の心配事】留学から帰国後の就職体験談ーどのように就活を始めるべきかー
こんにちは、来音です。
今回は、「動物」に関することではなく、アメリカに4年間いる間に私がどのように就活をすすめたのかについて紹介したいと思います。
これは非常に個人的な体験談であり、この方法を「へたくそなやり方だなぁ」とか「遅すぎるだろう。何やっているんだ」とか思う方もいらっしゃるかとは思いますが、そこら辺はふわっと読んでいただけると幸いです。
私自身も決して自分のやり方が正しかったとは思っていません。その反省も踏まえて、もし今困っている方がいればちょっとしたアドバイスや参考にはなるかと思います。
それでは早速参りましょう!
将来どうすればいいのか分からない
過去にも書いたのだが、私は4年間アメリカの大学でアニマルサイエンスといったかなり特殊な学科で学んできた。1、2年目は不純な動機で留学したことに悩み、将来を大変不安に思った。こんな所に来てこれからどうすればいいのだろう。正直未来が全く見えなかった。
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初めはこのまま大学院に進もうと考えていたが、これ以上親に負担をかけることもできない。それに、自分でそこまでのお金をどうやって稼げばいいのかも分からなかった。いや、この時点で「そんなのは甘えだ。やろうと思えばしっかり調べて手段を見つけるべき」という意識の高い指摘があるかもしれない。
だが、その段階で私にはとてもじゃないがそんなことできないと思ってしまった。そして、一度働いてみようと3、4年生の時に決意した。決意はしたのだが、将来的に大学院にいけるように成績にはとても気を遣った。そのおかげで最優等を修めて満足する結果で卒業することができた。
働いてみようと決意してから
働いてみようとは思ったもののどのような職が自分には向いているのか。私はどうしても動物に関わる仕事がしたかった。それは自分の専門を生かしたいという気持ちもあったし、何より動物が大好きだったから。
よく「好きなことは仕事にしない方が良い」という言葉を聞く。果たして本当にそうか。一度決めたことややりたいと思ったことはなかなか曲げない性格なので、誰がなんと言おうと私は動物に関わる仕事をするつもりだった。やってみてダメだったら自分の責任。もし、やらずに後悔したら他人のせいにして逃げてしまうと思った。そしてもう自分のやりたいと思ったことやチャレンジしたいと思ったことからは逃げたくなかったのだ。
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そこで、世間一般からしたらかなり遅いが3年生の夏ごろからどのような仕事があるのか調べ始めた。調べ方としてはネットで「動物関係 仕事」といった検索ワードだったかと思う。
というのも私は小学生から高校生まで「獣医師」一択で他の仕事に興味がなかったので、一から見てみることにした。
- 動物看護士
- ペットショップ
- 動物カフェ
- 動物園や水族館
- 動物用医療品を作る会社
- ペット用の雑貨を作る会社
- ペット専門のベンチャー企業
- 動物関連の出版社
など意外にもたくさんの種類の職業があることが分かった。他にも農業関係の仕事や研究関係の仕事などざっと見てみた記憶がある。調べることで視野は確実に広まった。
そして、3年生の夏に取りあえず動物病院でインターンをさせていただいた。私が最も興味のある動物医療に関わる現場を体験したかったからだ。結果なのだが、今まで経験したアルバイトの中でダントツに充実していた。私のやりたいことはやはりこれだと思ったのだ。直接的に動物と関わることができ、サポートできる仕事。
だが、それにはためらう面もあった。動物看護士というのはとても尊敬できるプロフェッショナルな仕事である。しかし、残念なことに地位がしっかりと確立されてはいない。そして、その仕事内容とは裏腹に給与面でも心配があった。
何より脳裏に過ったのは、「これはアメリカの大学を卒業したことや学位を生かすことができる仕事なのか」といった点。ここまで親には投資してもらったわけだ。これからは少しずつでも返していきたい。活躍しているところを見せたい。そういった思いがどうしても抑えきれなかった。
そのため、私の中で「動物看護士」は一旦保留になった。しかし、インターンではかなり良い経験をさせていただいたし、そのおかげでやはり最終的には獣医師を目指したいと思えた。
いつから本格的に就活をはじめたのか
その後一時期就活から遠のいた。仕事の目安はついた。インターンも2、3回ほどその夏帰国の際にしてみた。次は何をすべきか決断ができなかった。もう面談を申し込んでみていいものなのか。どうやって申し込めばいいのか。スケジュールがうまく整理できずにいた。気持ちは焦っている。
本当に遅いスタートなのだが、私が実際に気になる会社何社かにメールを送り始めたのは3年生の冬ごろ。その頃に、初めの面接が次の夏帰国の時(大学4年生の夏)に行われることが決まった。申し込みの仕方はこうだ。
- Indeedやその他の求人サイトで「動物」プラスαのキーワード(出版やベンチャーなど)を入力し検索
- 月給や勤務地の確認
- その求人サイトを通して申し込む
その後企業からそのサイトを通して連絡が来て、具体的な日程などの話は直接メールなどでやり取りした。その際、どの会社もPDFで履歴書を送るよう要求された。履歴書で落とされることはまずなかった。私は、夏のその面談が取れた時点で満足した。結局全部で4,5社ほどしか申し込みをしなかったように思う。本当になめている。
初めの第一希望の面接で失敗
文字通り、第一希望だった動物関連の出版社の面接に失敗した。明らかなる準備不足だ。緊張していたのもあるが、質問で面接官が求めている答えからは明らかにかけ離れたことが次々と口をつく。冷や汗ものだ。
面接ごとに慣れて最終的にははきはきと応えられるようになったので、はじめから第一希望を受けるのは本当におすすめしない。いくら就活に焦っていても、面接に絶対的な自信がない場合は慣れてからの方がよい。
そして大変なことに、私の夏の就活はそれで終了した。またお先真っ暗になった。
また他の企業を探して今度は複数に申し込みまくる
夏休みがあっけなく終わり、アメリカに帰ってしまったので、それからは少し真面目に就活を始めた。4年生の8月から9月にかけて再び自分の興味のある企業に、今度は3社ほど申し込みしてみた。だが、その前にちょっとした出会いがあったのを述べる必要がある。アメリカに帰国する直前に母と関東のモールに出かけた。その時に、偶然今働いている会社のチラシを入手したのだ。
「あぁ、この業種は目を付けていなかったけれどいいかもしれない!自分の学んだことを直に生かせそうだ。」
なんだかそう直感で感じ、アメリカに帰ってからすぐにその会社のホームページの採用情報ページから申し込んだ。あとの2つは「留学斡旋の会社」と「ペット系のベンチャー企業」で比較的新しい会社だった。
留学斡旋会社は今の会社と同じ時期の昨年の12月頃に面接を受けた。ペットのベンチャーは10月頃にSkypeでお話を伺った。結局、留学の会社は自分の方針と合わなかったのとやはり動物関連の仕事がしたいというので話が進まなかった。ベンチャー企業はSkypeの調子が良くなく話が聞き取れなくて、また帰国後興味があればということになった。
その中で、しっかりと準備して受けた今の会社で内定をすぐにいただくことができた。様々なことを考慮して自分なりに選択したので悔いは全くなく、むしろ今のところとてもいい職場環境に恵まれていると思う。
このように、私の場合は本格的な就活期間は約半年から1年ほどであった。後半はトントンと進み、卒業する頃には内定をいただくことができた。そのため、ニート期間は本帰国した1月から3月までだった。そしてスムーズに4月から働くことができたわけだ。
反省点
幸運なことに、キャリアフォーラムにも行かず就活期間は短かったが自分が望む動物関連の会社に就職することができた。しかし、反省点はいくつかある。
- もっと早めにしっかりと企業研究をするべきだったこと
- 面接の練習を行うべきだったこと
- 3年生の夏に一度にもっとたくさんの企業に申し込むべきだったこと
もっと早めにとは言うが、個人的には「自分がどの職業に就きたいのか」は大学1年中にははっきりさせておくとパーフェクトだったと思う。早くにはっきりさせておくことで、それに対して必要なスキルは何かしっかり意識することができたのではないかと思うのだ。そして2年3年で夏休みなどの長期休暇を使ってインターンをしたり説明会に行く。途中で意思が変わる可能性はもちろんあるが、なんせモチベーションをキープできる。
上記の意見は本当に私の個人的なものなので、あくまで参考程度にしてほしい。留学したことが無い方は、「留学生のその後ってこんな感じなのか。こういう人もいるのか。」程度にとどめていただけると嬉しい。
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まとめ
色々述べたが、もし焦っている留学中の学生がいるならこれだけは忘れないでほしい。私の友人でも留学を経験して日本で就職している人がたくさんいる。みんな結局は職につくことができている。すぐに就職できなかったとしても、そこまで焦る必要はない。人生は長い。そして、一度就職してしまえば社会人としての暮らしが始まってしまう。どうか自由な時間を大切に、有意義に過ごしてほしい。今しかできないことも少なからずあるのだ。
意外とどうにかなる。
このような適当な感覚も大切だ。思いつめすぎても仕方がないことは仕方がない。だからといって投げやりになるというのは違う。本当にやりたいことは何なのか。それを達成するには何からすればいいのか。自問自答を繰り返し、自分のペースで進んで行けばよいと私は思う。
この「意外とどうにかなる」「何とかなる」というのもまた、私が留学中に身を以って学んだことの一つである。これを知れたのは心配性な自分の中でも大きかった。少し落ち込んで不安が出てきたときに「ライオンキング」の「ハクナ・マタタ」を聞いていたことは内緒にしておく。
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