矛盾留学生、来音の記録〜動物科学科の先〜

アメリカに4年間正規留学し、動物科学を学んできた来音が知識を生かして就職するまでとした後の日々の記録。

【ペットにもワクチン接種が重要!】この時期だから犬猫の予防接種を比べてみた

こんにちは、来音です。

 

 

最近は、例のウイルスのせいで世間がざわついていますね。なぜこんなにもこのウイルスを恐れているのか。一概には言えないかもしれませんが、ワクチンがまだ開発されていないことも関係しているかと思います。あくまでも専門家ではなく、一個人の意見ですが。

 

 

 

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ワクチンというのは、人間だけでなくペットにとっても大変偉大な発明です。近年、ペットの寿命が延びてきたのもしっかりと彼らの健康をサポートできる医療体制食事管理の技術が発達してきたからだと言えます。

 

 

そこで、今回はペットのワクチン事情について詳しく見ていきたいと思います。

 

 

 

 

ワクチンとは?

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ワクチンとは、安全な形に整えられた病原体を含んだ医療品のことを指す。「安全な形」にはいくつか種類がある。完全に無毒化された病原体から作られる「不活化ワクチン」と毒性を安全なレベルまで弱めた「生ワクチン」が主な種類である。

 

 

  1. 不活化ワクチン:完全に死んだウイルスなどを使用して作られている。生ワクチンより副作用が出る可能性が低いが、免疫が続く期間が短い。
  2. 生ワクチン:毒性を弱めたウイルスなどの病原体から作られる。免疫持続が長いが、生きている病原体を使うため副作用が出る場合がある。

 

 

そして、ワクチンを予防のために打つことが予防接種だ。

 

 

ワクチンを体内に接種することによって、体の中にはそのウイルスに対する抗体が作られる。そのため、いざ天敵であるウイルスが体内に入ってきてもワクチンによって作られていた抗体によって体が焦らずに退治できるという仕組みだ。

 

 

 

因みに、英語ではvaccineといい「ヴァッシ―ン」のような発音になる。私は留学時代このvaccine=ワクチンにしばらく気が付いておらず、気が付いたときには感動した。あまり日本語で調べ直すということをしなかったためだ。完全なる蛇足である。

 

 

 

 

犬の予防接種内容

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犬の接種しなくてはならないワクチンというものは決まっている。

  • 犬ジステンパー
  • 犬パルボウイルス感染症
  • 犬伝染性肝炎
  • 狂犬病

「レプトスピラ病」や「パラインフルエンザウイルス感染症」などのためのワクチンもよく耳にするが、マストで受けなければならないワクチンは上の4つとなっている。

 

 

 

犬のワクチンの種類

全部で3種から11種の9種類ある。動物病院での研修から、一般的に用いられるワクチンは5種だと記憶している。5種ワクチンで次の5つの病気が予防できる。

 

  1. ジステンパーウイルス感染症
  2. アデノウイルスⅠ型感染症(犬伝染性肝炎)
  3. アデノウイルスⅡ型感染症(犬伝染性咽頭気管炎)
  4. パラインフルエンザ感染症
  5. パルボウイルス感染症

 

最低でも5種ワクチンを接種していれば、命に関わる感染症を防げると言われている。もちろんこの5種には狂犬病が含まれていないので、別途で受けなくてはいけない

 

 

 

6種になると、犬コロナウイルス感染症が含まれてくる。ただし、犬のコロナウイルスの致死率は高くなく、無症状または嘔吐下痢などの症状がみられる。ただし、特に子犬ではパルボウイルスと重なると重症になる可能性がある。

 

 

ワクチンの時期

狂犬病ワクチンは毎年必ず接種して届け出を出さなくてはいけない。他の5種などの混合ワクチンは、任意で1年ごとに追加接種することが推奨されている。なぜ1年ごとに接種し直さなくてはならないのかは、免疫の「ブースター効果」に関係する。

 

 

抗体は一度作られれば永遠に続くものではない。使われなければ徐々に消失していく。免疫力が落ち始めた時に、再びワクチン接種によってウイルスに体を晒すことで効果を持続させることができるのだ。

 

 

 

猫の予防接種内容

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飼い猫が受けておくべきワクチンは次の通りだ。

 

  • 猫汎白血球減少症
  • 猫ウイルス性鼻気管炎
  • 猫カリシウイルス感染症

 

猫の場合は、狂犬病ワクチンを接種する義務はない。しかし、狂犬病は哺乳類全般がかかりうることを忘れてはならない。かかって発症した場合の致死率は99%。日本では現在確認されていないが、ネズミなど私たちの知らない小さな世界でもしかしたら伝染しているかもしれないのだ。間違っても野生の動物には気安く触れないようにしよう。

 

 

 

ワクチンの種類

猫の主な混合ワクチンには3種と5種がある。犬と違い、完全に室内外の猫には3種が一般的に接種されている。この3種は先に述べた3つの感染症を予防する効果がある。

 

 

それに「猫クラミジア感染症」と「猫白血病ウイルス感染症」を含んだものが5種だ。多頭飼いで同居猫がいずれかの感染症をもっている場合は、5種を接種しておく必要がある。

 

 

 

ワクチンの時期

「受動免疫」の関係で、子猫と成猫の場合で接種時期が異なってくるが、今回は成猫について。日本では、犬の場合と一緒で猫の追加接種も1年に1回が推奨されている。子猫から打ち始めたとすると、3回目のワクチンから1年ごとに接種するのが一般的である。

 

 

 

 

まとめ

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犬猫のワクチンについて比べてみた。犬の方が猫よりも摂取しておくべきワクチンの種類が多い。どちらにおいても、感染症を防ぐためには定期的なワクチン接種がかかせない。しっかりとスケジュールを確認してあげることが大切だ。

 

 

また、猫の場合いらない怪我や病気をもらわないために家猫は完全室内飼いをするべきである。活発な猫でも家の中で十分アクティブに動けるように工夫をしてあげよう。人間においても大切なペットにおいても健康はお金には変えられないのだ。

 

 

 

 

 

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